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東京旅行なら「フリーきっぷ」を活用! JR、東京メトロ、都営地下鉄を上手に乗り放題

JR、東京メトロ、都営地下鉄など、東京都心部の鉄道やバスに乗れるフリーきっぷはいくつかあります。どう使い分けたら便利でお得に利用できるのか。研究してみました。

東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券

価格:おとな900円、こども450円

東京都心のフリーきっぷ選びで中心的存在となるのが、「東京メトロ・都営地下鉄共通一日乗車券」(以下、地下鉄共通一日乗車券)。都内の地下鉄路線に全部乗れるフリーきっぷです。

東京メトロと都営地下鉄が1日乗り放題です。都営地下鉄発売の場合は「都営地下鉄・東京メトロ共通一日乗車券」となりますが、内容は同じです。

JR線には乗れませんが、メトロと都営の地下鉄に乗れれば、都心部の主要区間を訪れるのに大きな不便はありません。両地下鉄を使えることで、効率的に移動できます。

「メトロと都営の使い分け」は、慣れない人には意外とストレスになるのですが、「地下鉄共通一日乗車券」を買えば、鉄道事業者の違いなど気にせず利用できます。わかりやすく使いやすいフリーきっぷでしょう。

地下鉄共通一日乗車券
画像:東京メトロ

Tokyo Subway Ticket

価格:24時間券 おとな800円、こども400円
   48時間券 おとな1,200円、こども600円
   72時間券 おとな1,500円、こども750円

「Tokyo Subway Ticket」も東京の地下鉄に全線乗れるフリーきっぷです。ただし、1都7県(東京・神奈川・埼玉・千葉・茨城・栃木・群馬・山梨)以外から東京に来る利用者限定発売です。関東と山梨在住の方は購入できません。

利用開始時刻から24時間、48時間、72時間、東京メトロ線全線と都営地下鉄線全線が乗り放題になります。「1日券」ではなく「時間券」なので、午後に購入しても翌日の午前中まで使えるといった、使いやすさも特徴です。

購入方法はいくつかありますが、東海道・山陽新幹線の会員制ネット予約サービス「エクスプレス予約」「スマートEX」で東京に着いた場合は、受取時に発券される「利用票兼領収書」を提示すれば購入できます。

北海道、東北、甲信越、北陸、四国、九州、沖縄ではコンビニで発売しています(都内で引き替え)。その他、旅行会社でツアーと同時購入するなどの方法もあります。

「地下鉄共通一日乗車券」が一日900円ですので、比較すると24時間券で100円安くなっています。24時間券なら5回、48時間券なら8回、72時間券なら9回、地下鉄に乗車すれば元が取れるきっぷです。

とてもお得で使いやすいチケットですので、関東圏非在住者にはおすすめのフリーきっぷです。

東京メトロ24時間券

価格:おとな600円、こども300円

東京メトロ全線が24時間乗り放題になるきっぷです。銀座、渋谷、新宿、池袋、上野、秋葉原といった主要繁華街のほか、霞ヶ関や六本木、表参道、浅草など、JR線では行けないエリアも網羅しています。ただし、メトロの路線網は放射的なので、区間によっては効率的に移動できないこともあります。

東京メトロの初乗り運賃は170円なので、4回乗り降りすれば元が取れる計算です。低価格で都内の主要エリアを移動するにはうってつけです。

都区内パス

価格:おとな760円、こども380円

「都区内パス」は、東京23区内のJR線が乗り放題になるフリーきっぷです。東京駅を中心に蒲田、西大井、西荻窪、浮間舟渡、金町、小岩、葛西臨海公園までがフリーエリアです。

JR線は、有楽町、渋谷、新宿、池袋、上野、秋葉原など、都内の主要繁華街をカバーしていますし、山手線と中央線を基軸に効率的な移動がしやすい路線網が形成されていますので、これらの地区を中心に周遊するなら、「都区内パス」は便利でしょう。

ただ、浅草や霞ヶ関、六本木・麻布、青山・表参道エリアなど、JR線では行きにくいエリアも少なくありません。東京タワーにもスカイツリーにも訪れにくいです。

山手線内・電車特定区間の初乗り運賃はおとな140円なので、初乗りを6回以上乗車すれば元が取れる計算です。「メトロ一日券」よりは高いですが、「地下鉄共通一日乗車券」よりは安い価格設定で、利用価値は高いです。

都区内パス
画像:JR東日本

東京フリーきっぷ

価格:おとな1600円、こども800円

JRの「都区内パス」と、「地下鉄共通一日乗車券」をあわせたものです。別々に買うと1,660円ですので、60円お得です。

「東京フリーきっぷ」があれば、都心部のJR・地下鉄が全部乗り放題ですので、都内の移動はまったくストレスなく、縦横無尽に動き回れるでしょう。ただ、初乗りで10回程度は電車に乗らないと元が取れないので、朝から夜まで何度も乗るのでなければ、お得に活用するのは難しいきっぷともいえます。

かつては「乗るたびにきっぷを買わなくてもいい」というメリットがありましたが、ICカード乗車券が普及したいまとなっては昔の話です。

ですので、「東京フリーきっぷ」は、「何も考えずに都内の電車に乗りたい」と考える人向けでしょうか。

東京フリーきっぷ
画像:JR東日本